『割れ窓理論』という言葉があります。
割れた窓を放置していると、その地域には関心をはらっていない
というサインになり犯罪発生率があがる、という理論です。
だから割れた窓をなおしましょう、というものではなく、
無害に見える軽微な犯罪でも徹底的にとりしまることで大きな犯罪を
未然にふせぐことができる(はず)という趣旨です。
なかなか息苦しい理論なわけですが、郊外のつぶれたアミューズメント
施設が、いつのまにやらガラの悪い連中のたまり場になっていた、なんて
話はよく聞くところなので、さもありなん、とは思います。
ここまで仰々しいことをしなくても、もっと簡単で安価に
凶悪犯罪を抑止できないか?
そこで登場するのが、ポスターです。
が、
一昔前の注意喚起ポスターはなかなかのものでした。
いわく「事故多発!」とか「この地域は痴漢が多発しています」とか
今でも田舎などでは飾ってあったりします。被害者にならないように
注意を喚起する内容がベッタリ過ぎて、逆に犯罪者しか通らなそう
です。
今では方向性が少し変わっていて、
「警察官立ち寄り所」や「監視カメラ作動中」とか。
文言もソフトになっていて、何かやらかす気がない人には気もならない
ポスターになっています。変わり種では「猛犬注意!!」とか。
勿論本当にそうなんでしょうが、嘘だとしてもやらかしたい人達には
リスクがあるように見えるわけです。
田んぼにたっている案山子(かかし)のようなものですが、効果がゼロ
とも言えません。
ソフトな防犯対策として、皆様も考えてみてはいかがでしょうか?